リクエスト献立 3年2組編☆3
- 公開日
- 2024/03/03
- 更新日
- 2024/03/03
学校行事・学校生活
この仲間と食べるおいしいランチも、あと6回。
新たなステージへ進む自分。
直前に迫った大きな節目。
卒業というけれど、まだ実感がないよ。
また、4月から来ちゃだめなの?
いろいろな思いが交錯します。
これまでいろいろなところで食べたはずのクレープが、初めて食べる味のように感じました。
あれ、クレープってこんなにやわらかいんだっけ。
いろいろな思い出が、頭の中によぎってきました。
あ、部活動の仲間で、休みの日にみんなでクレープ食べに行ったよね。
飲み物は、みんなでグレープジュースを頼んで。
グレープとクレープ、名前が似てるねってみんなで大笑いしたっけ。
ひとりだけ、オレンジジュース、おーい!
これもまたみんなで大笑い、、
忙しく、大変だと思ってたこの3年間は、楽しい3年間だったんだな。
今日のクレープは、多分今まででいちばん甘く、そして甘酸っぱく、切ない、おいしいクレープだったな。
みんなで笑いながら食べたクレープ、
まさか、涙を浮かべながら食べるとは思わなかったな、
一本とられたぞ! クレープ!
次にクレープを食べるのはいつなんだろう。
卒業の時かな、高校の友達とかな、
友達と遊びに行ったときかな、東京かな、
それとも成人式?
少し成長したときに食べるクレープはどんな味がするんだろう、
キムタクごはんのキムチが、甘く、切ないわたしの思いを辛さでかきまぜます。
ナムルのシャキシャキした食感に、知らずに涙が出てきました。
豚汁の油に、一滴の水がぽとり、
そのことに気がつかないようにするかのように、夢中で食べました。
舌がやけにヒリヒリするけど、これはきっとやけどじゃない。
さみしい時にも、おなかはへるんだ。
わたしの切ない思いを豚汁が熱さで励ましてくれました。
ナムルサラダが、シャキシャキしなきゃだめだよって言ってくれている気がします。
最後に一口食べ残してあったクレープが、やさしくわたしの背中をさすってくれます。
また、会えるから、ね。と
今日のランチに、一歩踏み出す気持ちをもらいました。
よし!今日は、初めておかわりじゃんけんに手を挙げよう、
3年間で初めての挑戦。新たな自分へ!☆
おかわりじゃんけんが終わっていました。
となりの人が、2個目のクレープをおいしそうに食べていました。
あ、わたしが食べるはずだったクレープ、、
甘く、そしてやわらかく、おいしいクレープは自分の気持ちに気づかせてくれる。
次に食べるときは、わたしは何をしているんだろう。
その時のクレープはどんな味を感じさせてくれるんだろう。
今しか感じることのできない、この味をかみしめなくちゃ。
よし、
「先生、職員室のクレープ余ってないか聞くことできませんか?」
「一応、一応ですけど、念のため、聞いてもらってもいいですか?」
「SDGSとか、残食ゼロ目指してるとか言って、」
クレープ、君からは卒業しませんから、
これからもよろしくね。