「回覧 宝泉中だより 第8号 平成26年12月11日」 より 一部紹介します
- 公開日
- 2014/12/10
- 更新日
- 2014/12/10
お知らせ
今回も、学校長による「回覧 宝泉中だより」の最新号から一部紹介します。
いじめのない宝泉中をめざして 今年も「いじめゼロ」運動に取り組んでいます
12月10日(水)は「世界人権デー」、1948年に世界人権宣言が国連で宣言された日です。また4日からの1週間は「人権週間」、世界中が人権の大切さについて学習する機会としています。宝泉中でも、先月28日(金)、生徒会本部役員による劇が全校生徒に披露されました。いじめについて話し合う学級会が舞台です。
いじめは学校での人権問題
「人権」の意味を宝泉中では「人が幸福に生きる権利」と生徒に説明しました。
実際には、「人権」はさまざまな形でしばしばおびやかされています。その最悪の状態が戦争です。人権宣言は悲惨をきわめた第2次世界大戦の反省から生まれました。
では、学校では?
学校で学ぶ生徒一人一人には、誰もが安心して勉強し、楽しい学校生活を過ごす権利(人権)があります。それをおびやかす大きな問題が「いじめ」です。
宝泉中生徒会の取組
宝泉中では昨年、いじめの撲滅をめざして「いじめゼロ運動」に取り組みました。昨年5月のアンケートで、宝泉中でもいじめがゼロではないことがわかったからです。これに対し、生徒自らの手でいじめをなくそうと生徒会本部役員が中心となって始めたのが「いじめゼロ運動」です。
「いじめゼロ運動」には4つの大きな柱があります。
〇イエローリボン運動 いじめゼロ宣言に賛同した生徒が胸にイエローリボンを付けることで、いじめを許さない気持ちを表す。
〇美しい言葉運動 あいさつや感謝など、美しい言葉を互いに多く使うよう心がけることで人間関係を良くし、いじめの起きにくい雰囲気をつくる。
〇みんなでつくろう!大きなゼロ運動 いじめゼロ運動に賛同する生徒で校庭に人文字で大きなゼロの輪をつくって写真に撮影し、これを使っていじめゼロを呼びかけるポスターを作成。
〇みんなでいじめを考えよう運動 今回のように、生徒会本部役員が演じる劇をもとに学級でいじめについて話し合い、クラスでいじめ防止を呼びかけるスローガンを考える。それをクラスの筆自慢が毛筆で清書し、生徒玄関に掲示する。
これからも「いじめゼロ運動」を続けます
昨年、宝泉中学校はこの「いじめゼロ運動」で県のスクール・オブ・ザ・イヤー優秀賞をいただきました。生徒主体によるこの「いじめゼロ運動」の成果でしょう、これまでのところ、宝泉中ではいじめの報告はありません。ただ、宝泉中にとって本当に価値ある受賞とするために大切なのは、活動を続け、この問題を自分たちの問題と考え続けることだと思います。
今年の生徒会は先輩たちから「いじめゼロ運動」を引き継いてくれました。単に続けるだけでなく、給食調理員さんへの感謝の気持ちをいじめのない学校の雰囲気づくりにつなげる「残食ゼロ運動」という新しい取り組みも打ち出し、生徒会活動を進化させてくれました。
そして今回の劇による呼びかけは、秋の役員選挙で選ばれた新生徒会本部役員によるものです。
いじめをゼロにする運動は、宝泉中の生徒にとって背骨のような活動として定着しつつあります。これからも進化しながら、いじめのない学校をめざし、地道に取り組んでいく学校になりたいと思います。
防犯灯設置要望調査の結果を報告しました
先月号でもお知らせしました防犯灯設置要望調査ですが、宝泉小学校・宝泉南小学校からも追加要望をいただき、宝泉中学校区としてまとめたものを宝泉地区の防犯協
会に提出しました。内容は以下の表のとおりです。
※表割愛
要望数は全部で173あります 合 計173が、防犯協会の支部長さんのお話では、中には電信柱の間隔が25mないなど設置条件を満たしていない箇所も見受けられるそうで、これらのすべてが設置されることにはならないようです。
それでも個人的には今回の防犯灯設置調査で夜の通学路の実態を初めて知ることができ、貴重な機会となりました。こうした調査に地域や保護者の方々が関心を持つことで地区の防犯意識や子どもたちへの関心がより高まると思います。今後もご協力よろしくお願いいたします。また、ご協力いただいた宝泉小、宝泉南小、宝泉中学校の保護者の皆様、ありがとうございました。
学校長 中川 伸