9月29日 「紅白短歌バトル」(9月25日・2A)第二試合
- 公開日
- 2020/09/29
- 更新日
- 2020/09/29
お知らせ
★続いての第二試合は、白チームが「入道雲」、紅チームが「花火」という対戦になりました。
【白組】(先攻)
水平線 空を満たす 入道雲に 成れぬ私と 空疎(くうそ)のラムネ
【紅組】(後攻)
パチパチと 跳(おど)る火花と 僕の胸 雫(しずく)と落ちた 暖かい夏
★この対戦は、白3−紅2で白組の勝利となりました。
★白チームは、彼方の水平線いっぱいに湧き上がり空を満たす「入道雲」と、満たされない気持ちでいる「私」の気持ちを対比させています。あの入道雲のように、「私」も満たされるようになりたいと入道雲へのあこがれを抱いています。「満たす」に対して、「空疎=空(から)のラムネ(瓶)」も対比させ、満たされない自分の心のむなしさを表現しました。思春期の大人に向かう過程での「私」の気持ちをよく感じることができます。
★紅チームは、「パチパチ」とおどるように火花を出す線香花火のように、好きな人に対する僕の胸(気持ち)もおどっている、そんな夏の淡い思い出を表現した歌です。雫(線香花火の玉)が「落ち」ることと、恋に「落ち」ることをかけているとのことでした。「暑い夏」ではなく「暖かい夏」としたのは、ほんわかとした恋心を表したかったのだそうです。