9月7日 市立太田の校歌の歌詞「へめぐる」とは?
- 公開日
- 2020/09/07
- 更新日
- 2020/09/07
お知らせ
★2学期になり、音楽の授業の中で10月28日の「燦めき祭」(合唱コンクール)に向けた練習が始まりました。生徒は現在、各学年の課題曲、そして各学級の自由曲、それぞれのCDを聞きながら、パートごとの「音取り」に励んでいます。
★そんな音楽の授業のはじめは、きまって、発声練習、そして、「校歌」と続きます。今日も音楽室からは、生徒の気持ちのよい歌声が響いてきます。
★生徒の歌う校歌を聴きながら、1学期の途中で、音楽担当の先生から質問されたことを思い出しました。「校歌の二番の歌詞にある”へめぐる”とは、どういう意味ですか?」
★昨年本校に着任し、それ以来、何度も聞き、歌っていたはずの校歌ですが、言われてみればそのとおりで、”へめぐる”について真剣に考えたことがありませんでした。質問に答えることができなかった私は、その後、すぐに辞書で”へめぐる”を調べてみました。”へめぐる”なんて言葉が果たして載っているのだろうか?
★三冊の辞書を調べました。私が知らなかっただけで、ちゃんと辞書には載っていました。
◆「へめぐる」‥‥漢字で書くと【経巡る】。意味は、「あちこちを巡り歩く。遍歴する」「あちこち旅行して回る」です。
★つまり、「へめぐる(経巡る)」は、「巡る、移り変わる」という意味で、校歌の歌詞に重ねると、「四季は 経巡る」で、「季節が巡る、移り変わる」という意味になります。そして、「春秋(一年、あるいは歳月を表す)の四季は経巡る」ですから、長い年月(長い時間)が流れてきたことを表しているのだと思います。
★作詞は、かの有名な詩人、草野心平(くさのしんぺい・1903年〜1988年)さんです。これからは、「へめぐる(経巡る)」の意味を噛みしめながら歌いたいと思います。