3年生数学の授業
- 公開日
- 2021/09/30
- 更新日
- 2021/09/30
お知らせ
「今やっている数学の勉強は将来何の役に立つのですか」生徒はよくこのような疑問を投げかけてきます。もちろん基礎的な計算力は生活のいろいろな場面で必要です。でも中学生で学習する例えば関数などはどうでしょう。
今日は関数に関係のある身近なちょっとした話題をもとに3年生が学習していました。
「今渡した1枚の紙、半分に切ってください。切れたらその2枚を重ねてまた同じように半分に切ります。」生徒は指示に従って次々に紙を切っていきます。「繰り返して3回切ったら紙は何枚になりましたか…。そう8枚ですね。」要領が分かると生徒はどんどん先に切っていきます。「このように10回繰り返して切ったものを重ねると紙の高さは6.4cmになりました。このように重ねた高さがスカイツリーの高さを超えるのは紙を何回切ればよいでしょうか。」
生徒は100回とか1000回などの予想を立てます。すでに何回も切って少しうんざりしている生徒もいます。ちなみに10回切ると、紙片は1024枚にもなります。実証するにもそのうち紙片が小さくなり切ることができなくなってきます。
このような時どのように問題解決に向かうか、今までの知識の何を活用するか、必要なアイテムは何か。今日の授業は、今学習している数学が、将来様々な課題に向き合う時にどのように取り組むべきなのか、そのための実践を積み重ねていることが実感できるようなものでした。
ところで、今日の課題の答えは24回。たった24回切って重ねるだけでスカイツリーの高さを超えてしまうとのことです。