学校のようす

スクールカウンセラーによる「心の授業(3年生)」(2)

公開日
2021/06/09
更新日
2021/06/09

3年生

★生徒たちは、自分の「非合理的なビリーフ」について、隣の友だちと真剣に情報交換をしています。

★「私もそういうことがよくあるよ」、「それ、分かるよ」「なるほど、そうなんだ」といった相づちを打ちながら、友だちの話に共感的に耳を傾けています。

★この時間の最後に、スクールカウンセラーから生徒たちに対して次の二つの提案がありました。

【提案1】「思い込み・信じ込み(ビリーフ)」を変える
(1)自分の中の「‥しなければならない」「すべきだ」という「非合理的なビリーフ」に気付き、「‥するに越したことはない」という「合理的なビリーフ」に変えていくこと。
(2)起こった出来事はシンプルに俯瞰(ふかん)し、自分の勝手な解釈を入れないようにすること。そうすることで出来事に振り回されることはなくなる。

【提案2】「どうせ・やっぱりの法則」に陥らない
(1)生活の中の出来事をプラスにフォーカスすること。
(2)自分がこれまで生きてきた「過去の本当の事実」ときちんと向き合うようにすること。

★授業の最後に書いた生徒の感想には、次のような記述が見られました。

・周りに人たちがお弁当の時に、よく紙を回したり、顔を見合わせたりして笑っている。それを見て、「私のことかな」と勝手に思ってしまうことがよくあった。でも、今回の授業を通して、私が思い込んでいるだけだから、あまり考えない方が楽なのだなと思うことができた。
・中学に入学してから、ずっと「深く考え込んで悩む」ことを切り返してきたので、自分のビリーフのハードルを下げようと思う。‥中略‥すぐにビリーフをなくすのは難しいと思うので、少しずつ、、深く考え込まない、気にしすぎない人になっていきたい。

★思春期の生徒たちにとっては、自分の「非合理的なビリーフ」を見つめ直し、少し肩の力を抜いて生活する方法を学べた貴重な一時間でした。