スクールカウンセラーによる「アサ−ショントレーニング」の授業を行いました(2)
- 公開日
- 2021/04/22
- 更新日
- 2021/04/22
1年生
(先ほどの記事の続きです)
★その後、最後にもう一つの対応の仕方である「アサーティブ」な言い方を生徒に考えさせます。今日の授業のねらいである「アサーティブ」な言い方とは、自分だけが意見を言うのではなく、また、相手を優先しすぎるのでもない理想的な言い方です。
★ここでは、教師側の用意したシナリオはなく、「A子さんは、どうなの?博物館でいいよね?」の後のA子さんとB君のやり取りをすべて生徒に作らせました。生徒は「アサーティブ」(さわやかな言い方)になるよう、それぞれが工夫してA子さんの言い方を考えていました。
●「博物館も面白そうだけど、私は県庁に行ってみたいな」
●「B君はいつも、自分の考えをしっかりもっていていいね。でも他の人はどう考えているか分からないから、話し合ってみない?」
●「博物館は休みの日でも見学できるから、みんなで休みの日に行こうよ。県庁は休みの日は行けないから、今回の見学は県庁にしない?」
★生徒が「アサ−ティブ」な言い方でシナリオを作り終えた後、スクールカウンセラーと代表生徒でA子さん、B君役になり全員の前でロールプレイをしました(写真)。
★A子さんの「アサ−ティブ」な言い方で、B君も柔軟な姿勢になり、グループ全員で改めて話し合おうというようなシナリオを考える子が多く、聞いていてさわやかな気持ちになりました。
★家族や友達に対して自己主張が強くなったり(アグレッシブ)、部活動などで先輩を気遣うあまり自分の意思表示が十分にできなかったり(ノン・アサーティブ)する中学生の時期に、この授業で学んだ「アサーティブ」な言い方を意識して、よりよい人間関係を築いてほしいと思います。