学校のようす

9月10日 全校朝会「村上徹さんの5コマ漫画」で考える

公開日
2020/09/10
更新日
2020/09/10

お知らせ

★今朝の朝活動は、久しぶりに全校朝会でした。今日の朝会も始業式や終業式同様、全校放送で行いました。生徒は、各教室のパソコンで映し出される5枚の画像(校長が事前に作成したもの)を見ながら話を聞きました。

★今日の全校朝会で取り上げた内容は、新潟県見附市に在住で、同市の公式レポーターを務める村上徹さんが描いた5コマ漫画、「安心して感染したい」です。

★すでにニュース等でご存じの方も多いと思いますが、今年の7月中旬、村上さんのこの漫画が市の公式フェイスブックに掲載されて以来、多くの反響が寄せられているそうです。全国各地の学校やPTA、教育委員会からも人権教育の教材として使いたいという要望が寄せられているとのこと。

★その漫画の中身ですが、漫画は5コマ構成されていて、そこに4人の住民が登場し、自分の気持ちを語るというものです。例えば、

【女性】
「狭い町で噂になるから一人目の感染者にだけは絶対になりたくないわ〜」

【男性】
「周りから陰口叩かれてこの町に住めなくなる」

★いずれも、新型コロナウイルスに怯えると言うよりも、「周囲の人の目」に怯える姿が描かれています。

★これらの人の言葉を受けて、最後の5コマ目に作者である村上さんの想いが表現されます。

「誰もが感染する可能性がある中で、こんな声を聞くと、噂するのも‥(中略)、後ろ指さすのも、陰口叩くのもウイルスじゃない。この、”ひと”なんだよなあ‥(後略)」

★現在、いろいろなところで、感染した人に対して心ない言葉を浴びせる人がいると聞きます。インターネットに載っていたニュース(新潟総合テレビ)のインタビューの中で、村上さんは次のように話しています。

◆お互いに怖がって攻撃しあうのはおかしい。もっと労りあって「感染したんだ」という言葉ではなく、「新型コロナひいたんだ。大変だったよ。ごめんね」「謝ることないよ」というような普通の会話ができたら。だから、安心して感染できたらいいよな、と。

★今日紹介した村上さんの漫画を通じて、生徒それぞれがどのような感想をもったか、クラスの仲間と話し合う材料にしてくれればありがたいと思います。