9月8日 市立太田の校歌の歌詞「へめぐる」とは?(2)
- 公開日
- 2020/09/08
- 更新日
- 2020/09/08
お知らせ
★校歌の話の続きです。「へめぐる(経巡る)」の意味については昨日お伝えしたとおりですが、作詞をしてくださった草野心平さんについても調べてみましたのでその報告です。
★インターネットで調べてみたところ、草野心平さんが校歌の作詞をした学校が、全国に32校あることが分かりました。北は岩手県から南は長崎県まで、小学校、中学校、高等学校、大学まで作詞をされています。本校はその中の1校ということになります。群馬県内では、本校の他に、前橋市立元総社中学校と前橋育英高等学校の名前もありました。
★ちなみに、前橋育英高等学校の校歌を調べてみると、1番の歌詞の冒頭は、「日輪は天にかがやき‥」です。本校の2番の歌詞と共通しています。「日輪」とは太陽のことです。
★さらにいくつか見てみると、本校と同じく「日輪は天にあまねく‥」と全く同じ歌詞で1番の歌詞が始まる学校として、東京都東村山市立東村山第五中学校、神奈川県藤沢市立長後中学校、東京都立清瀬高等学校がありました。他の20数校については調べていませんが、おそらく同様の学校が多くあるものと思われます。
★草野さんが、校歌を作詞する際に、好んで用いていた表現なのでしょう。「日輪は天にかがやき‥」「日輪は天にあまねく‥」。明るい日差し(太陽の光)が燦々と大地に降り注ぎ、空は遠くまで明るく澄みわたっている、「明るい希望」を連想させる歌詞の出だしとなっています。
★東村山第五中学校の歌詞は、「日輪は天にあまねく」のあとに、「美しき四季はへめぐる」と続きます。本校と同じ「へめぐる」が出てきて親しみを感じます。ちなみに東村山第五中学校の校歌の作詞・作曲は、本校と同じ、草野心平さんと小山清茂さん(作曲)です。きっとこのお二人の息の合ったコンビで作られた校歌も多いのではないでしょうか。今度調べてみたいと思います。
★「へめぐる」という言葉をきっかけに、ここまで話が広がってしまいましたが、調べているうちに、もっといろいろ調べ、「追究」したくなる気持ちが強くなりました。本校の「創造未来学習」のテーマとしても取り上げられそうな内容だと感じました。
★また、将来、草野心平さんが校歌を作詞した学校が集まって、「草野心平・校歌サミット」のような行事を行い、他の学校と交流するのもよいかも知れませんね。
★いずれにしても、本校の素敵な校歌を作ってくださった草野心平さんと小山清茂さんに感謝です。ありがとうございました。
★写真は、文化棟ホールに掲げられた校歌の額です。昨年度末に本校6期生が卒業記念として残してくれたものです。昨日のブログの校歌の額は、第一体育館のもので、校名がまだ太田商業高等学校の時の平成26年度の卒業生が残してくれました。