11月15日 放送による人権講和
- 公開日
- 2022/11/25
- 更新日
- 2022/11/25
学校生活の様子
人権を簡単に言うと、世界中の人みんなが生まれた時から持っている、命が守られ、社会のルールの中で楽しい生活を送ることができる権利のことです。
みんながこの権利を持っているはずなのに、いじめや差別、戦争などでこの権利を奪われ、悲しい思いをする人がいます。
今日は差別について、新型コロナウイルスを例にお話しします。
コロナで世界中が大騒ぎになって3年になりますが、初めて日本に新型コロナウイルスが入ってきた頃、感染した人に対してこんなことがあったそうです。
・感染して入院したら、勤めていた会社を辞めさせられた。
・感染した人が入院した病院に勤めている人の子どもは幼稚園や保育園に行けなくなった。
・「あの家の人が感染した。」と噂され、引っ越しをした。
・感染した人の写真や住所がSNS等で拡散された。
こんな差別は、感染した人の気持ちを考えることができれば絶対にできない、
そしてやってはいけないことですが、実際にはたくさんありました。
こういった差別を起こさないために大切なことはたくさんありますが、校長
先生はその中でも「相手の気持ちを考えること」と「正しい情報を選ぶ。自分で
考える。」ことが大切だと思います。
今ではコロナの差別は減っています。その理由の一つに、コロナについてかなり正しい情報が分かってきたことがあると思います。
3年前は情報が少なく、間違った情報を信じて、自分がやっていることは正しいと考えてひどいことをしてしまった人もいました。
間違った情報や噂を信じて行動する人や、みんながそう言っているから、みん
ながそうやっているからと、自分で考えず、感染した人の気持ちも考えずに行動
した人がいたんですね。
間違った情報や無責任な噂は差別やいじめにつながります。
しかし相手の気持ちを考え、さらに間違った情報や噂に惑わされず自分で考
え、正しい情報を知ることができていたら、こんなコロナ差別は起きなかったか
もしれません。
校長先生からは、この人権週間のお話として「差別」を取り上げました。
そしてその差別をなくすためにまず「相手の気持ちを考えること。」「正しい情
報を選ぶ。自分で考える。」ことの大切さをみなさんに伝えたいと思いました。
もし伝わっていたらうれしいです。 これで、人権週間のお話を終わります。