学校日記

傘の袋を拾ってもらって・・・

公開日
2020/09/10
更新日
2020/09/10

おしらせ

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今朝は小雨が降り、折り畳み傘をさして、学校入り口の交差点に立ちました。最近、つまらない物を交差点付近でうっかり落とすことがあり、地域のドライバーの方にお世話様になったこともあります。今度は折り畳み傘の袋を落としたようです。【おはよう!おはよう!】と登校班の子どもたちに挨拶をしながら、ほぼ全ての登校班が通過した後、班長さんの腕章をしている高学年の女の子が、こちらへ駆け戻ってくるのが見えました。どうしたのだろう、と思うと、私が落とした傘袋を道の途中で拾って私に渡してくれました。この班長さんは自分たちの班が校庭に入り、自分の班長としての仕事を全うした後、小雨の中、私が落とした傘袋を拾いにわざわざもう一度、戻ってくれたのが痛いほど分かりました。【ありがとう!】とその班長さんにお礼を言ったら、きれいで、あたたかな微笑みを私に返してくれました。自己犠牲の上の親切と全く捉えていない人間性の豊かさを感じる笑顔でした。


人間が成熟していくことの背景には、面倒なことや自分の思いと異なることや損得にかかわることなどを越えて、何かしらの痛みや苦労を伴いつつも、自分の周りの人の幸せを祈り、守ることの尊さを実行できることがとても大切なのだと、教えてもらったように思いました。そして、【悲しい顔をさせるより、笑顔がふえたらいいよね!】という思いをしっかり行動で示してくれた本校の子に、【毛里田プライド】を見せてもらったと思いました。子どもたちは、私たちの未来であり、宝です。