山は山を必要としないが、人は人を必要とする【ポスティング家庭訪問御礼】
- 公開日
- 2020/05/27
- 更新日
- 2020/05/27
おしらせ
毛小保護者の皆様へ
いつも、大変お世話様になります。
長い休校措置期間中は、保護者の皆様には大変お世話様になりました。あと3回の希望登校日を経て、いよいよ6月1日から学校再開です。また、【御礼企画のポスティング家庭訪問の実施】では、大変お世話様になりました。本日、終了です。ご協力、本当にありがとうございました。頭の下がる思いです。帰校した担任の先生方から、管理職に様々な報告がありましたが、「本当に、たくさんのお宅で、今か今かと、待っていてくれていて、驚いてしまいました!」と、異口同音に話していました。有り難いですね。【担任冥利】に尽きるようでした。
○「ピンポーン」と鳴らす前に、車の到着した気配を感じて「やったー、先生だ!!!」と言って、玄関から飛び出して迎えてくれた話。
○家が分からないと困るだろうと、玄関先で縄飛びをしながら、ずっと待っていてくれた話。
○留守宅でも、担任が車を止めるところがわざわざ分かるように、配慮していただいていた話。
○車を動かすのに、家族中で、道路まで誘導してくれた話。・・・・・
そして、一つ、とても心に残る報告がありました。
それは、ちょうど真ん中あたりの学年の担任の先生からの報告ですが、こんな話です。お子さんが、一人で留守番を知っていたので、担任が「○○ちゃん、いるかい?先生が会いにきたよ!」と声をかけ、玄関先に入れてもらい、一通りの説明が終わり、「元気で過ごしてね。」「はい。分かりました。」などの会話をやりとりした後、「じゃあね、○○ちゃん、また、学校で会おうね。先生、楽しみにしているからね。これで帰るよ。」と玄関を出ていこうとしたら、
「せんせい、あついところ、わざわざ、ありがとうございました。」
と、その子が、一人で、深々と頭を下げて見送ってくれたというのです。
「校長先生、もう本当にびっくりしちゃって・・・。○○ちゃんがね、小学生がね・・・こんなことを言って見送ってくれるなんてね。思わず、涙が出そうになっちゃってね。」と、その担任も涙ぐみながら、話してくれました。きっと、親御さんが留守を承知で、担任がポストに入れにきてくれるのだから、担任の先生が帰るとだけは、我が子に【これだけはしっかり頭を下げて、先生に絶対に話すんだよ。】と言い含めて、仕事に行ったのだろうな、と思いました。そのことを担任に伝えると、「そうですよね、お母さんに○○ちゃんが、とてもがんばったことを伝えようと思います!電話しますね。」と話し、その担任の先生は、夕方、お母さんに電話をしていました。会話が、だいぶはずんでいたようでした。
長い休校期間中、人恋しさを感じている子どもたちが、ご家族がたくさんおられて、みんな、みんな、それぞれのお立場で、私たちが生きる地域社会に、毛里田小学校に協力してくださっている、頑張ってくださっている・・。そのことを、学校再開前に、本校の全担任が肌で感じることができたのが、今回のポスティング家庭訪問の一番の成果であると思いました。そして、【山は山を必要としないが、人は人を必要とする】という言葉が、頭の中をよぎりました。私たち教師は、子どもたちに必要とされる教師でありたいですし、私たち教師も子どもたちを必要としているのだと、思います。6月1日の学校再開に向けて、「すばらしい夢を見て それを行動に移せ」ということわざを紹介し、この言葉を胸に、職員一丸となって頑張ることを確認しました。
保護者の皆様、子どもたちのために、「みんな○」の毛里田小学校として、今後も職員一同、精進いたしますので、ご支援ご協力をよろしくお願いいたします。