子どもたちの睡眠〜よい生活習慣の確立は一生もののプレゼント〜
- 公開日
- 2019/08/23
- 更新日
- 2019/08/23
お知らせ
お盆が終わり、夏休みも残り2週間を切りました。先日の登校日は、子どもたちの元気な声が久しぶりに校舎内に戻ってきました。
さて、先日行われた講習会(研修会)で、興味深いお話を聞いてきたので、一部ですが紹介します。
本島総合病院の本島先生が講師となり、子どもたちの睡眠についてたくさんお話を聞きました。
なんと、日本は、赤ちゃんの睡眠時間が調査した国の中でもっとも短い(11.5時間)という結果だそうです。また、3歳時点で睡眠時間が9時間未満の場合、中学1年生になったときの肥満発生率は20%になるという調査データもあるそうです。
これだけでも、睡眠がどれほど子ども成長に関わるかということがよくわかりますが、その他にも、睡眠不足や就寝時間が遅くなることのデメリットとして、
1、成績不振
2、イライラを感じる・自己肯定感が下がる
3、悪い出来事の記憶が2倍記憶される
4、うつ病や不登校発祥の一因
5、攻撃的、注意力散漫、落ち着きがない、人と上手くつきあえない
などのことがあるそうです。
反対に睡眠をしっかり取ることのメリットとして、
1、記憶を司る脳内の「海馬」の体積が大きくなる
2、成長ホルモンの十分な分泌によるケガの修復と成長促進
3、脳内の老廃物の排出
などがあるそうです。他にも、朝食がきちんと食べられるようになり、寝る子はスリムに育つということもあるそうです。
朝食を毎日食べる子やよく眠っている子は、そうでない子に比べると、よい成績をとっているというデータもあるそうです。
また、レム睡眠とノンレム睡眠という言葉は耳にしたことがあると思いますが、十分な時間睡眠をとることでこの2つをしっかり確保できます。
レム睡眠→夢をみることでストレス発散、記憶定着による成績、運動力アップ
ノンレム睡眠→ケガの修復と成長促進、疲労回復
では、よい睡眠のためにはどんなことに気をつければいいのか・・・一部ですが、
1、寝る前に明るい照明があるお店には行かない
2、ゲームやテレビ、お風呂は寝る1時間前までに、30分前には部屋を少し暗く
3、20時以降は外出しない
4、休みの日もいつもと同じ生活リズム
5、寝る前は明日の楽しいことを1つ思い浮かべる
6、「おはよう」「おやすみ」のあいさつをする
などがあるそうです。
「子どもの眠りは大人の眠りを反映する」という言葉ももらいました。大人にすると少々、耳の痛い話です。今すぐ、すべてを改善するのは難しいかもしれませんが、「これならできるかも。」ということを1つ取り組むと、よいのかもしれませんね。