学校日記

あたたかい食事をいただけることに感謝できる子に

公開日
2021/01/08
更新日
2021/01/08

お知らせ

 心身共に健康に育つためには、栄養バランスのとれた食事をとることが大切です。学校では栄養士や調理員が子供たちのために気持ちを込めて、栄養バランスのとれたおいしい給食を作ってくれています。ご家庭では保護者の皆様が子供たちのために、あたたかくおいしい食事を作っていただいていることと思います。

 そこで、新年にあたり以下のような話を紹介したいと思います。そして、子供たちには、あたたかい食事がいただけることへの感謝の気持ちをもったり、食事のマナーを守ったり、好き嫌いなく食べたりできるよう、保護者の皆様と連携しながら指導・支援をしていきたいと考えています。


<育英短期大学 佐藤教授 新聞投稿文より抜粋>
 中国の唐の時代に趙州という禅の指導者がいました。あるとき、一人のお坊さんが弟子入りして修業の心がまえを質問したところ趙州が、「朝のおかゆはすみましたか。」とたずねたので、「はい、もういただきました。」と答えました。すると、趙州は、「そうか、ではその食べた食器をよく洗っておきなさい。」と言ったきり、あとは黙ってしまいました。修業も勉強も心がまえは同じはずです。自分が使った食器一つ片付けられないようでは、いくら難しいことを学ぼうとしても本当の勉強にはならないでしょう。けれども、そんな当然のことが私たちにとっては難しい課題なのです。


 学校では給食の準備、後片付けは子供たちで分担して行います。自分の食べた食器は自分で片付けます。そして、授業や様々な教育活動で使用した教室等は自分たちで分担して掃除をします。さらに、学級や学校で必要な仕事は、係の仕事や委員会活動として分担して取り組んでいます。学校では人のために尽くすことも自然に学べているのです。佐藤教授の文章から、昔から取り組まれてきた学校の教育活動の一つ一つがとても大切だということを再確認することができました。

 さて、保護者の皆様にご協力いただいた学校評価の中で、「家庭でのお手伝い」は全ての評価項目の中で一番低い評価でした(よく当てはまる24%、まあまあ当てはまる47%、計71%)。学校では、生活科や家庭科の授業等において、家庭で決まった仕事を行うよう指導・助言をしています。子供たちが、育てていただいている保護者の皆様に感謝をし、率先して「家庭でお手伝い」ができるよう、ご家庭と学校が力を合わせて取り組んでいきたいと考えています。