学校日記

持久走大会から時間走への変更について

公開日
2020/10/09
更新日
2020/10/09

お知らせ

 今までの持久走大会は、低学年が800m、中学年が1200m、高学年が1600mの距離を走り、保護者の皆様の前で走る速さを競い合っていました。

 新学習指導要領のもとでの教育活動を実施するに当たり、今年度より「持久走大会」から「体育科授業及び朝体操等での時間走、保護者の皆様の参観はなく教師と児童による取組」へと変更します。その理由は以下のとおりです。

○新学習指導要領解説「体育編」には、持久走は5・6年体つくり運動の「動きを持続する能力を高めるための活動」の中の例示として「無理のない速さで5〜6分程度の持久走をすること」と位置付けられています。持久走は1〜4年生には位置付けられていません。

○新学習指導要領解説「体育編」には、「運動が苦手な児童への配慮の例」として、「一定の時間続けて走ることが苦手な児童には、自己のペースで無理のない速さで走り、段階的に課題を設定するよう助言したり、息をしっかり吐くことや腕をリズムよく振ることができやすくなるよう個別に言葉がけをしたりするなど配慮が必要である」と記載されています。

○新学習指導要領解説「特別活動編」の「体育的行事」には、「児童が運動に親しみ、楽しさを味わえるようにするとともに体力の向上を図る」と記載されています。また、「運動会などについては、実施に至るまでの指導の過程を大切にするとともに、体育科の学習内容と関連を図るなど時間の配当にも留意することが大切である。

 また、活発な身体活動を伴う行事の実施に当たっては、児童の健康や安全には特に留意し、日常の学校や家庭における健康管理、教師間の協力体制を万全にし、事故防止に努める必要がある」と記載されています。

 全国で持久走大会での事故が報告されていることから、事故防止を図るために、新学習指導要領に沿った教育活動を行うことが必要だと考えています。

○太田市内小学校26校の持久走の扱いとしては、今年度持久走大会を実施する予定の学校は4校、体育科授業での時間走を実施する学校は20校、持久走大会の変更を検討している学校は2校(本校を含む)です。将来的に小学校では持久走大会が体育科授業での時間走に変更されていく可能性が高いと考えられます。