7月29日 国語・短歌の鑑賞文(2年生) その8
- 公開日
- 2020/07/29
- 更新日
- 2020/07/29
お知らせ
★島木赤彦の次の短歌を選んだ生徒の鑑賞文です。この歌を詠んだときの赤彦は病床にあって、やせ細り、死を覚悟していた状況だったようです。
隣室に 書をよむ子らの 声聞けば 心に沁みて 生きたかりけり
【生徒の鑑賞文】
この歌を読むと、「書をよむ子らの声聞けば」という言葉から、子どもたちの楽しげな声やそれが聞こえるほどの静かな夜が想像できる。しかし、壁越しに聴く自分はその輪に入れず、「心に沁みて」という言葉には、生きたいという思いや、それはできないという諦めが表れているようだ。