学校日記

1年主任からの便り(相棒)

公開日
2025/04/17
更新日
2025/04/17

学校行事・学校生活

▼   以前、読んだ本から ▼▼

 長谷部誠という人物を知っているでしょうか。サッカーをやっている人ならご存知だと思います。藤枝東高校から浦和レッズ、そして二00八年からはドイツのヴォルフスブルクでプレーしているサッカー選手です。もちろん日本代表にも入っています。長谷部選手は以前、本を出しました。(『心を整える。』(勝利をたぐり寄せるための56の習慣))若いのに本を出せることのは、すごいことですが、内容もとても三十歳前の若者とは思えない、素晴らしいものです。読んでいてとても共感できる部分が多くありました。また、自分で思っていることを書きあらわすことも大切なことだと思いました。その中から紹介したいと思います。▼ 『整理整頓は心の掃除に通じる。』▼「ドイツには「整理整頓は、人生の半分である」ということわざがある。日頃から整理整頓を心がけていれば、それが生活や規律や秩序をもたらす。だから整理整頓は人生の半分と言えるくらい大切なんだ、という意味だ。このことわざに、僕も賛成だ。試合に負けた次の日などは、何もしたくなくなって、部屋が散らかってしまうときがある。あの場面でああすれば良かったという未練や悔しさが消えず、自分の心の中が散らかってしまっているからかもしれない。そんなときこそ、整理整頓を面倒くさがらなければ、同時に心の中も掃除されて、気分が晴れやかになる。(中略)朝起きたら簡単にベッドメイキングする。本棚は乱れていたら整理する。ダイニングテーブルの上には物が散らかっていないようにする。ただ、あまり整理に対して気を遣いすぎると精神的に負担になるので、100点満点で言えば80点くらいの清潔感を保つようにしている。きれいになった部屋を見たら、誰だって心が落ち着く。僕は心がモヤモヤしたときこそ、身体を動かして整理整頓をしている。心の掃除もかねて。」▼ なかなか奥が深いです。私も同感だと思います。今まで担任した生徒や部活動の生徒に「掃除がしっかりできないと落ち着かなくなる。」や「掃除で床と心を磨く。」と言ってきました。毎日の生活の積み重ねが勝負につながっていくことなのだと思います。教室や廊下、部活動の活動場所など常に清掃し、整理整頓しておくことで心穏やかに生活することができます。一見、掃除と生活関係無さそうですが、今まで私の経験を振り返っても、ものすごく関係があるように思えます。10年以上前に担任した生徒から卒業式の日に手紙をいただきました。その中に、掃除について書いてくれた生徒がいました。▼ こんな内容でした。「僕は今まで成績を上げるには、勉強さえしていればいいと思っていました。しかし、実際にやってみるとそうではありませんでした。なかなか成績は上がらず、それどころか下がる一方でした。そんな時、先生は「掃除がしっかりできる人は成績が伸びる。」とおっしゃってくれました。僕は「本当かな?でも、やるだけやってみようと思いました。最初の一ヶ月がきつかった。今までまともに掃除をしたことがなかったので。でも今では日課のように当たり前にりました。辛くもありません。続けていくと、成績は上がっていきました。学年で一番、通知表のオール5、入試での特待推奨生合格など僕にとって信じられない結果をもたらしてくれました。」▼  嘘のような話かもしれませんが、本当です。この先輩は見事に第一志望校に合格し、元気に高校生活を送りました。現在はお医者さんになったようです。自分の夢を実現し、頑張っています。ぜひ、この先輩のように全員で掃除を頑張り、自分自身を磨いていきましょう!!